日本臨床細胞学会雑誌
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原著
胆管擦過細胞診における 5-アミノレブリン酸蛍光染色を用いた光力学的診断併用の有用性
三村 明弘金田 香央里岡部 美由紀小倉 啓介浦芝 敬谷口 一磨森 秀夫三輪 秀明
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2020 年 59 巻 1 号 p. 1-6

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抄録

目的 : 今回われわれは, 胆管擦過細胞診の診断精度の向上をめざして, 通常の胆管擦過細胞診に 5-アミノレブリン酸 (5-aminolevulinic acid : 5-ALA) 蛍光染色を用いた光力学的診断 (photodynamic diagnosis : PDD) を併用することの有用性について検討した.

方法 : 当院にて胆管狭窄のため逆行性胆管膵管造影を行い, 胆管擦過細胞診を施行された 102 例を対象に, PDD 単独・通常の細胞診・通常の細胞診に PDD を加味した併用法の結果について, 感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率・正診率を比較検討した.

成績 : 通常の細胞診の診断能は, 感度 86%・特異度 100%・陽性的中率 100%・陰性的中率 67%・正診率 80%であり, PDD 単独での診断能は, 感度 65%・特異度 93%・陽性的中率 96%・陰性的中率 52%・正診率 67%で, いずれも通常の細胞診が上回った. 一方併用法の結果は, 感度 89%・特異度 100%・陽性的中率 100%・陰性的中率 79%・正診率 88%であり, 感度と陰性的中率および正診率において向上を認めた.

結論 : 5-ALA を用いた PDD を通常の細胞診に併用することで, 診断精度の向上が期待できるとともに, 判定困難症例を減らすことで, より診断の客観性を高められると考えられた.

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