目的:特定機能病院の一般病棟において認知症高齢者をケアする看護師の困難感とその背景要因を明らかにし,認知症対応力を高めるための基礎的資料を得る.
方法:認知症ケア加算2を取得している特定機能病院の一般病棟に勤務する3年目以上の看護師272名を対象に質問紙調査を行い,困難感の得点を従属変数,認知症者に対する態度等を独立変数として重回帰分析を行った.
結果:困難感の高さに関連した要因は,認知症者に対する否定的な態度(β = –.397),経験年数が短いこと(β = –.213),認知症者の数が多いこと(β = .182),高齢者イメージがネガティブであること(β = –.150),認知症に関する知識が多いこと(β = .129)であった.最も困難感を高めていた要因は,否定的な態度であった.
結論:看護師の経験年数を鑑み,正しい知識を基に肯定的に認知症を捉えることが求められる.