2021 年 60 巻 5 号 p. 253-259
目的 : 子宮内膜細胞診における Osaki Study Group 式判定 (OSG 式) の有用性を検証するため, また従来様式 (従来式) と OSG 式を比較検討した.
方法 : 液状化検体細胞診 (SurePath 法) で作成し, 組織診断が確定した子宮内膜細胞診標本 221 例を用いた. 従来式で報告した 100 例と, OSG 式で報告した 121 例において, 組織学的に異型増殖症以上を陽性とし, その診断率を比較した. 次に従来式で過去に報告した 100 例を OSG 式で再評価した. さらに従来式と OSG 式での細胞診報告後に生検が施行された割合 (生検率) を比較した.
成績 : OSG 式は従来式と比べ, 感度 (97.1% vs. 63.3%, p<0.01), 陰性的中率 (98.6% vs. 85.1, p<0.01) が有意に高かった. 過去の従来式報告症例を OSG 式で再評価したところ, 感度と陰性的中率は有意に上昇し, 診断精度の向上がみられた. また OSG 式で陰性, ATEC-US と報告した症例では, 従来式で陰性または疑陽性と報告した症例よりも有意に生検率が低かった.
結論 : OSG 式では従来式に比べ診断率が向上し, 組織診断の必要性の判断にも有用と考えられた.