2024 年 63 巻 1 号 p. 25-27
背景:唾液腺領域でアミラーゼ結晶を伴う唾液腺結節はまれであり,その細胞学的所見を報告する.
症例:70 歳代,女性.左耳下部の結節を指摘され,当院耳鼻科へ紹介受診となった.超音波検査および MRI では約 20 mm 大の境界明瞭な結節を認めた.穿刺吸引細胞診では,炎症細胞や組織球とともに多数の結晶成分が散見された.多彩な形状を示す結晶成分は免疫細胞化学にてα-アミラーゼ陽性であった.
結論:穿刺吸引細胞診にて多彩な形状を示す結晶が採取された場合はアミラーゼ結晶を念頭に置く必要がある.