大分医科大学病理学教室
大分医科大学中検病理
1984 年 23 巻 1 号 p. 65-69
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62歳, 女性, 多数の異型組織球様細胞を伴った胸腹水の出現を初発症状とし, 入院後30目の経過で死亡した症例の胸腹水細胞診所見について述べる.胸腹水に認められた細胞の大部分は未分化細胞と分化した組織球様細胞で, 2~3核の多核細胞も散見された.各型の細胞ともに, 核異型が認められ, 粗顆粒状, 濃染性クロマチンを示し, 小型で明瞭な核小体をもつ.核分剖像も認められ, これら細胞による赤血球あるいはリンパ球の食食像を認めた.
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