日本臨床細胞学会雑誌
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胃癌細胞核内DNA量およびploidy patternに関する研究
塚本 剛堀中 悦夫鈴木 秀奥井 勝二
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1991 年 30 巻 4 号 p. 683-690

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抄録
胃癌新鮮切除標本 (早期胃癌20例, 進行胃癌20例) を研究対象として顕微分光測光法により癌細胞核内DNA量を測定し, 壁深達度, リンパ管侵襲の有無, 組織型別にDNA量およびploidypatternを分析した結果, 次のような結果を得た.
1) 平均核内DNA量の検討では, 早期癌と進行癌に有意差は認められなかったが, m癌はsm癌, pm癌に比べ有意に低かった.またly0, 1群とly2, 3群間, および組織型別では有意差がなかった.
2) 4c以上の多倍体の出現率の検討では, m癌はsm癌より低く (p<0.01), 早期癌は進行癌より低かった (p<0.01).
3) 高DNA量群は低DNA量群に比べ核径が大きかった (p<0.05).
4) Ploidy patternではm癌は他の癌に比べdiploid typeが多かった.
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