日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
甲状腺悪性リンパ腫の細胞診
反応性リンパ球増殖性疾患との鑑別において
広川 満良畠 栄
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 36 巻 2 号 p. 115-118

詳細
抄録
悪性リンパ腫12例と反応性リンパ球増殖性疾患である橋本病4例および慢性甲状腺炎6例を対象に細胞学的鑑別を行った. 悪性リンパ腫では出現細胞の20%以上が大型細胞で, 小型細胞は20%以下であったのに対し, 良性疾患では大型細胞が20%以下, 小型細胞が20%以上であった. 中~大型細胞にみられる分葉核の出現頻度は, 悪性リンパ腫では10%以上であったが, 良性疾患では10%以下であった. 核クロマチンの不均等分布, 核線, lymphoglandular bodiesは悪性リンパ腫を, 一方, 上皮細胞集塊の存在は良性を示唆する所見と考えられた.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top