日本臨床細胞学会雑誌
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胸水中に腫瘍細胞を認めた卵巣混合型胚細胞腫瘍の1例
宮川 康宏増子 栄須甲 憲明山本 宏司菊池 徳博山下 幸紀藤田 昌宏
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1998 年 37 巻 2 号 p. 255-258

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抄録
症例は13歳, 女性. 平成4年7月左胸水の精査のために入院となった.既往歴では平成3年6月に卵巣腫瘍にて手術し, 卵黄嚢腫瘍の部分と未分化胚細胞腫の部分からなる混合型胚細胞腫瘍と診断されている. 卵黄嚢腫瘍の部分は多彩で内胚葉洞構造を主体に, 多嚢胞性卵黄型, 腺型, 類肝細胞型などの成分が認められた. 胸水細胞診では出血性背景の中に淡明網目状で境界不明瞭な胞体に比較的小型の核を有する腫瘍細胞, 紡錘形の核を有してシート状に配列する腫瘍細胞あるいは腺癌様集塊を示す腫瘍細胞が認められ, 多彩な細胞所見であった. 一部の腫瘍細胞には硝子体hyaline globuleを認め, α-フェトプロテイン染色にて陽性であった.
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