日本クリニカルパス学会誌
Online ISSN : 2436-1046
Print ISSN : 2187-6592
実践報告
がん化学療法における患者支援ツールの開発
-経ロ抗がん剤の円滑な薬薬連携を目指して-
松久 哲章小暮 友毅野本 香田頭 尚士江口 久恵舩田 千秋菊内 由貴谷水 正人
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2009 年 11 巻 2 号 p. 127-135

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抄録

 今日のがん化学療法は入院治療から外来治療へ移行している。四国がんセンターでは、経口抗がん剤の院外処方について副作用のモニタリング機能を付加して、患者のセルフメディケーション及び生活の質(Quality of Life:QOL)の維持・向上を目的に患者日誌を試用した。また、本日誌は患者が保険調剤薬局へ持参することで当院との円滑な治療に関する情報共有を図ることも目的としているので、いわゆる院内外における治療の情報伝達を図るクリニカルパスであると言える。今回、日誌の作成に至るまでの経緯、問題点、試用した上での実践報告を行う。

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© 2009 一般社団法人日本クリニカルパス学会
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