今日のがん化学療法は入院治療から外来治療へ移行している。四国がんセンターでは、経口抗がん剤の院外処方について副作用のモニタリング機能を付加して、患者のセルフメディケーション及び生活の質(Quality of Life:QOL)の維持・向上を目的に患者日誌を試用した。また、本日誌は患者が保険調剤薬局へ持参することで当院との円滑な治療に関する情報共有を図ることも目的としているので、いわゆる院内外における治療の情報伝達を図るクリニカルパスであると言える。今回、日誌の作成に至るまでの経緯、問題点、試用した上での実践報告を行う。