2011 年 13 巻 2 号 p. 117-122
アウトカムとこれに関連したアセスメントの階層化マスタを作成する目的で、電子カルテに登録された適応実データを解析し、重要アウトカムと関連アセスメントのセット化を試みた。2009年1年間の適応クリニカルパスデータを用いて、患者ID ×日付をキーに重要アウトカム・アセスメント・バリアンスの有無をフィールドとしたデータマートを作成し、重要アウトカムごとに因子分析を行い、関連アセスメント項目としての患者アウトカムのセット化を試みた。結果得られた階層化マスタは関係するクリニカルパスの種類やその作成者に依存する面も見られたが、クリニカルパスを作成する際に設定アウトカムに対するアセスメント選択を補助したり、登録済みデータのアセスメントの分析からアウトカムを割り出したりと、電子カルテ上での有用な機能が期待できると考えられた。