日本クリニカルパス学会誌
Online ISSN : 2436-1046
Print ISSN : 2187-6592
実践報告
病棟から始める前立腺全摘除術地域連携パスの取り組み
行元 誠子高田 恵美月森 翔平橋根 勝義舩田 千秋
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キーワード: 地域連携, 地域連携パス
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2014 年 16 巻 1 号 p. 13-17

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抄録

 がん診療連携拠点病院である当院泌尿器科では年間約70例の前立腺全摘除術を行っている。

 平成19年がん対策推進基本計画施行を受け、平成23年4月から地域において切れ目のない医療の提供を目的に前立腺全摘除術地域連携パス(以下、連携パス)の使用を開始し、地域医療連携(以下、連携)の充実と連携パス適応者数の増加に努めてきた。しかし開始当初は連携パスを適応する患者がいなかった。そこで現状把握を行い、連携パス適応者の増加に向け連携先の見直しや地域医療連携ワーキンググループの設立、連携業務の見直しなど病棟を中心とした取り組みを行ってきた。その結果連携パス適応者は増加し、がん治療連携計画策定料(以下、策定料)取得が可能となった。

 早期から積極的で統一した患者への関わりができるようになったことが連携の充実とともに連携パス適応者の増加や策定料の取得につながったのではないかと考えられる。

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© 2014 一般社団法人日本クリニカルパス学会
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