2015 年 17 巻 1 号 p. 10-16
岩手県立中部病院では2009年4月の開院と同時に電子カルテを導入、同時にクリニカルパス(以下、パス)運用を開始した。今回、患者や家族の意見を参考に患者のニーズに応えたパスへと改善し、患者満足度の向上につなげたいと考えアンケート調査を実施した。
アンケート調査の結果から大部分の患者が患者用パスを理解され満足されていることがわかったが、自由記載欄には改善を求める意見も多く、医療に対する患者のニーズが高まっていることも改めて感じた。
患者・家族の意見を聞くことでパスの改善策や病院全体で取り組んでいかなければならない課題を見いだすことができ、患者のニーズに応えるために多職種で連携していくことの大切さを再確認することができた。