当外科病棟では、患者説明の充実・指示もれの防止・業務の簡略化を主な目的とし、医療者用・患者用パス作成に取り組み、平成13年度より使用を開始している。より患者のニーズに応えられるパスを目指し、改善点を明らかにするため、アンケート調査を実施した。
アンケート結果から、パスをインフォームドコンセントに積極的に活用することで、患者の治療参加を促すことができることが示された。また、患者にとって抽象的であった不安がより具体化した内容として表出できるようになり、補足説明ができ不安の軽減に役立つことが示された。パスの使用はインフォームドコンセントに有効であったが、更に充実させていくためには生活指導パンフレットなどの併用が必要と考えられた。
患者にとってより受け入れやすく理解しやすいパスにするために、評価・検討を継続し、改善・工夫していくことが大切であると言える。