日本クリニカルパス学会誌
Online ISSN : 2436-1046
Print ISSN : 2187-6592
実践報告
外来で乳房温存術後に放射線治療を受ける患者へのクリニカルパス導入の有用性
―患者教育の有用性について―
久保田 千景黒田 イツ子吉田 謙原田 稔岡本 誉小室 普嗣樋口 孝次繁浦 洋子
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2005 年 7 巻 2 号 p. 101-108

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抄録

 乳房温存療法を受ける外来患者の多くは、放射線治療の効果や副作用に対し、不安や恐怖心を抱いている。放射線治療に伴う不安を軽減するためには、経時的かつ標準化された患者教育の施行が必要である。患者用クリニカルパスと放射線治療医師、診療放射線技師、看護師の各職種による説明用紙I~IIを作成し、患者教育に使用した。放射線療法への理解と不安の程度については診療の各段階において、またクリニカルパスと説明用紙の必要性については治療終了後に、患者アンケートにより評価した。放射線治療への理解は経時的に改善し不安も解消されたが、外来通院が不安と評価する人の頻度は治療期間中に増加した。患者用クリニカルパスおよび説明用紙は理解度の向上に役立つことが示唆されたが、不安を表出し解消する点に関しては十分ではなかった。

 クリニカルパスと説明用紙の導入は、説明業務を標準化し、職種間の業務を明らかにし、乳房温存術後の放射線治療を受ける患者の患者教育に有用であるが、患者不安を改善するためには更なる工夫が必要である。

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© 2005 一般社団法人日本クリニカルパス学会
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