2007 年 9 巻 2 号 p. 151-156
【目的】前立腺生検における患者説明用のビデオを作成し、ビデオ説明の効果をアンケート調査したので報告する。
【対象と方法】前立腺生検を施行した185例を対象とした。生検は、一泊二日で行い、経直腸的超音波下に生検を行った。ビデオはクリニカルパスに沿って作成し、その内容は、前立腺の解剖、実際に組織を採取する様子、合併症の判断基準等を含めた。
【結果】アンケート回収率は、185例中116例(62.7%)であった。116例中108例(93.1%)がビデオの内容がわかりやすかったと回答した。患者本人は116例中66例(56.9%)がビデオを見て安心できたと答えたが、116例中8例(6.9%)はかえって不安になったと答えた。家族は、91例中57例(62.6%)がビデオを見て安心できたと答えたが、91例中7例(7.7%)はかえって不安になったと答えた。
【結論】ビデオにより視聴覚から検査に対する理解を深めてもらうことが可能であったが、ビデオ視聴後も一部の患者と家族は、検査に対する不安を持っており、これらの不安を解消するためには、患者個々における追加説明が必要と考えた。