日本摂食症学会雑誌
Online ISSN : 2760-5515
総説
GLP-1受容体作動薬等
—肥満症治療における有効性・安全性,摂食症との接点および社会的課題—
三好 建吾, 青山 倫久, 山内 敏正
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2026 年 6 巻 p. 19-27

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抄録

肥満症は,肥満に起因・関連する健康障害を合併するか,その合併が予測され,医学的に減量を必要とする疾患である。治療の基本は食事療法,運動療法,行動療法であり,効果不十分な場合に薬物療法を考慮する。GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病治療薬として用いられる一方,美容・痩身目的の不適切な使用が社会的問題となっている。近年,これらの一部は肥満症治療薬としても承認され,大きな体重減少と肥満に関連する健康障害の改善が示されているが,本邦では最適使用推進ガイドラインに基づき適正に使用する必要がある。また,摂食症に対する有効性は確立しておらず,使用時には食行動・心理状態に留意する。肥満症治療では,心療内科・精神科との連携や,心理士,管理栄養士等を含む多職種連携が重要である。

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