2011 年 52 巻 4 号 p. 137-142
山口県中南部に分布する宇部東部断層の活動性を明らかにするために, 断層北東部においてトレンチ掘削および群列ボーリングを実施した.
トレンチ壁面には南東下がりの断層が確認された. 先行研究とトレンチ調査結果を組み合わせて, 最新活動とその一つ前の活動がそれぞれ, 11,500~400年前と38,000~20,000年前に発生していることを指摘した. したがって, 活動間隔は8,500~37,600年となる. 群列ボーリング調査では断層を確認することができなかった.