抄録
社会科(公民分野)の通信を用いた情報活用の授業では,通信について日常生活以外は.ほとんどの小・中学生が体験していない状況にある.そこで,指導主事等に通信による体験学習について調査した結果,約80%が各学年に対応した指導の必要性を指摘し,さらに,通信による体験学習のカリキュラムを開発すべきとしている.このため,現在までに試行的に通信ネットワークを用いた小学校,中学校で実践された授業を調べ,その適応を検討した.さらに,実際に最も基本的な通信に対する体験を通して,情報化社会での通信の構成,人々への影響,情報の価値観,プライバシー等の人権などの学習へ発展させるべき方向性を検討した.