教育情報研究
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構成実験法によるプログラミングの学習指導方法の検討 : デバッグ事例研究とグループによる分業プログラミングの効果
森山 潤
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2001 年 17 巻 2 号 p. 3-11

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抄録
本研究の目的は, Logoプログラミングの学習において, デバッグ事例の研究とグループによる分業プログラミングを取り入れた学習指導方法の効果を構成実験法によって検討することである.中学3年生29名を対象に, 第1時:模倣によるプログラミング, 第2時:ペアによる共同プログラミング, 第3時:デバッグ事例の研究, 第4時:グループによる分業プログラミング, 第5時:学習のまとめと評価等からなる学習指導計画を設定し, 実験授業を実施した.その結果, エラーのタイプの学習が, プログラム作成能力の形成に寄与すると共に, 分業によって各生徒の分担範囲が明確化され, 自律的な課題解決が展開されやすくなった.また, アチーブメント・テストの得点に対して, デバッグ事例の研究及びグループによる分業プログラミングの学習効果が共に強い影響力を示し, 本学習指導方法の有効性が示唆された.
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