教育情報研究
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高等学校第1学年を対象とした統計的リテラシーの実態
槇 誠司 和田 裕一堀田 龍也
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2018 年 33 巻 3 号 p. Add1-

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抄録
本研究では,高校生を対象に,当該生徒らが小中学生時点で実施した全国学力・学習状況調査に含まれる統計的リテラシーに関する問題や質問紙調査を実施し,そこでの成績と小中学生時点での成績を比較した.当該生徒らの小中学生時点の成績では中央値を理解したり,資料のデータを批判的に説明したりする問題の得点が低いことが先行研究で指摘されていたが,今回の高校生時点での結果においても同様の傾向が認められた.また,統計的リテラシーに対する学習姿勢や態度と今回の学力調査問題の正答率との関係について検討した結果,理数系に関する学習意欲や探究力が高い生徒は,表やグラフ等の統計に関する基本的理解や,度数分布や代表値等の概念を理解することに優れていることが見出された.これらの知見から,理数系に関する学習意欲や探究力を重視した学習活動が統計的リテラシーの向上に寄与する可能性が示唆された.
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