抄録
本論文は,体験活動の代替として360度映像の実用性を評価するために,製造現場などを説明員が紹介する360度映像を制作して児童生徒と教員を対象とした実践例を示している.児童生徒への実践としては,ワークショップを開催して視聴したい360度映像を選んで自主学習をしてもらい,教員への実践としては,360度映像を主要なウェブブラウザで視聴できるようにしてインターネット上に公開し,それぞれに対してアンケート調査を行った.それらの結果,児童生徒の知的好奇心の向上が示唆され,教員からは幅広い学習の利用用途も想定されたことなどから,360度映像の実用性の高さが示された.