抄録
本研究の目的は,情報活用能力育成を目指す教育の充実に向けた基礎的な知見を得るために,IEスクールの体系列表を参考とし小学校中・高学年段階における情報活用能力に含まれる能力間の関係性を探索的に把握することである.小学校3年生以上の児童209 名を対象とした情報活用能力を把握するアンケート調査を実施した.小学校段階での情報活用能力の構造を探索的に把握するために,高学年のデータ108名に焦点化して探索的因子分析を行った結果,①思考・判断②ソフトウェア的操作③ハードウェア的操作④情報の収集,4因子が抽出され,特に①思考・判断と,④情報の収集が同時に高まる可能性が示唆された.また,3年生と,4年生以上では,情報活用能力の習得状況が異なる可能性が示唆された.