スポーツ教育学研究
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Effects of Games for Understanding Approach on Achievement of Secondary Physical Education Classes
Myung-Hee YOUNGil-Dong WOOHyeong-Gyu MINJoo-Hyuk JUNGKa-Ok KIM
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2004 年 24 巻 2 号 p. 131-138

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抄録

本研究の目的は、体育の授業で伝統的に用いられてきた指導法の代案としてのゲーム理解のための指導法を高校のバドミントンとサッカーの授業に適用し、その結果を技術志向の指導法結果と比較しその可能性を検討することにあった。
10年生の体育の授業2授業 (n=60) でバドミントンが、11年生の体育の授業2授業 (n=56) でサッカーが行われた。
(116人の) すべての生徒が、2つのグループに分けられた。実験群 (30, 28) とコントロール群 (30, 28) は、精神運動領域、情意領域並びに認知領域 (バドミントンクラス) に関するプレテストを受けた。
精神運動領域の生徒の能力を測定するために、運動技能テスト (Johnson & Nelson, 1986; Crew, 1968) とゲームパフォーマンス測定法が用いられた。生徒の情意領域の変化を測定するためにはケニヨン (1968) の質問紙の修正版並びに高橋 (1994) の形成的授業評価を用いた。
バドミントンとサッカーのゲームパフォーマンスの測定結果に関して言えば、本研究では、ゲーム理解のための指導法と技術志向の指導法の間に違いが見られなかった。
形成的授業評価では、ゲーム理解のための指導法を適用した2つの実験群が技術志向の両クラス以上の高得点を獲得した。また、授業終了後もゲームに対する肯定的な態度を示すようになった。

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© Japanese Society of Sport Educaiton
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