抄録
在宅医療のイメージは, どんなものだろうか. 積極的な治療は行わず, 見守る医療. CureよりもCareが中心. 急性期を退いた医師. お金儲け・・・. 私は循環器内科医としてカテーテルを中心とした急性期治療の最前線で闘ってきたが, 今はその在宅医療を行っている. しかし, 積極的な治療をあきらめたわけでも, 急性期を退いたわけでも, お金儲けをしたかったわけでもない.
なぜ私のような急性期治療を行う医師が在宅医療をはじめたのか. どうやって在宅で積極的な治療を行うのか. 果たしてその医療は現行の医療制度で継続可能なものなのか. 本著ではこれらの疑問について解説する.