日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
特集:創傷を伴う重症下肢虚血の術直後から創傷予防までのリハビリテーション
虚血性潰瘍に対する創傷治療中の管理
~理学療法士の視点から~
榊 聡子関根 幸宏大谷 啓太
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2024 年 5 巻 1 号 p. 15-22

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抄録

 虚血性潰瘍の中で包括的高度慢性下肢虚血 (chronic limb-threatening ischemia, CLTI) は, 虚血や感染, 創傷を有する状態であり, リスク管理を行いながら病態に合わせてリハビリテーションを行う必要がある. リハビリテーションは創傷悪化を防ぎながら歩行を維持する必要があり, 免荷管理が重要な鍵となる. しかし, 創傷治療中のリスク管理においては十分なエビデンスがなく, 各施設で悩みながら実施しているのが現状である. 今回は, FREE conferenceで実施した多施設アンケートをもとに, 創傷治療中のリハビリテーションの進め方について提示していく.
 免荷管理には車イスや杖だけではなく免荷装具を用いながら行う. 特に, 荷重開始後は創部へのストレスが加わるため, 慎重に進める必要があり, 荷重前後での創部チェックは特に重要である. 悪化時は直ぐに医師に報告し原因を考えていく. 免荷装具の免荷範囲が不十分な場合は調整を行い, アドヒアランスにより免荷管理が困難な場合は, 多職種で共有し教育を加えていく. 創傷治療中は医師や看護師, 義肢装具士, 医療ソーシャルワーカーなどと連携をはかり創傷悪化を防ぎ生活の質や日常生活動作の獲得に繋げていく.

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© 2024 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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