日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
特集:透析足病変に対して透析室でできること
透析室で実践する足病変重症化予防:フットケア標準化と連楽による地域連携
坂田 久美子小久保 恵奈高橋 大輔
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2026 年 7 巻 2 号 p. 111-117

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抄録

 透析患者は糖尿病や末梢動脈疾患など複合的なリスクを抱え, 足病変の発症や重症化により生活の質 (QOL) が低下し, 時に下肢切断に至ることがある. 透析室は週3回, 長時間にわたり患者が過ごす場であり, 足病変の早期発見・早期介入を行ううえで最前線となる. しかし現状では, 施設間で観察項目や評価方法にばらつきがみられ, 標準化されたフットケア体制は十分に確立されていない.

 本稿では, 透析室におけるフットケアの標準化を目的として, 筆者が勤務するクリニックで構築した取り組みを報告する. 具体的には, チェックリストによる系統的観察, リスク分類の導入, 写真記録の活用, スタッフ教育の充実, さらに病診連携および介護施設との情報共有体制の整備を行った. その結果, 足病変の早期発見と早期介入が可能となり, スタッフ間で共通の判断基準が形成された.

 透析室におけるフットケアの標準化は, 足病変の重症化予防のみならず, チーム医療の質向上や地域連携の強化にも寄与することが示唆された. 本取り組みは, 透析室から発信する実践的かつ持続可能なフットケアモデルとなる可能性が示唆された.

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© 2026 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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