日本遺伝看護学会誌
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研究報告
周産期遺伝看護教育プログラムによる母性看護専門看護師の看護実践の変容
浅野 浩子中込 さと子柊中 智恵子佐々木 規子野間口 千香穂
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2020 年 19 巻 1 号 p. 50-61

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抄録

目的:周産期遺伝看護教育プログラムに参加した母性看護専門看護師の、臨床看護実践課題における看護実践 活動を質的に分析し、看護実践の変容に対する教育の効果について検討する。

方法:日本看護協会ホームページ上に登録された母性看護専門看護師50名に参加を依頼し15名が同意した。参 加者は、①集合研修前のDVDと教材による事前課題学習、②集合研修、③集合研修後3か月間の臨床看護実践とリフレクションによる、周産期遺伝看護教育プログラムに参加した。参加者は集合研修前に、今後臨床活動で変容させたい看護実践上の課題を一つ選択し、集合研修中に看護計画を検討し、集合研修終了後に臨床で看護実践した。調査はWeb会議システムを用いた半構成面接法により、集合研修後3か月に個別インタビューを行った。データは質的内容分析(Mayring,2000)を行った。

結果および考察:参加者が選択した課題別人数は、課題1:妊娠初期の妊婦ケア8名、課題2:胎児異常の診 断を受けた母親のケア2名、課題3:出生後に先天異常をもつ/疑う子どもの養育支援3名、課題4:グリーフケア2名であった。参加者は課題1で5つのカテゴリーと14のサブカテゴリー、課題2で4つのカテゴリーと6つのサブカテゴリー、課題3で6つのカテゴリーと9つのサブカテゴリー、課題4で3つのカテゴリーと5つのサブカテゴリーからなる看護実践活動を行った。本プログラムにおいて、参加者が自身の看護の変容を目標として取り組み実践した看護活動は、①母親の思いや体験を深く理解しケアニーズを明らかにする、②母性看護実践への遺伝看護の導入、③周産期ケアシステムの改善、④他者評価による自己のケアの評価、に統合できた。 本プログラムの参加者は、看護実践の実現を目標とした教育により、従来の周産期看護を見直し、遺伝看護の知識や視点を取り入れた看護を実践できた。今後は参加者の看護経験を考慮した教育設計の検討が必要である。

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