日本在宅救急医学会誌
Online ISSN : 2436-4738
Print ISSN : 2436-066X
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不搬送指示とACPの問題点
石上 雄一郎
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キーワード: 不搬送指示, DNAR指示, ACP
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2024 年 7 巻 2 号 p. 4-7

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抄録

 終末期医療を行っていくうえで、療養場所の選定は非常に重要である。家族と過ごす時間を大切にしたいという思いがある方は、在宅医療を望まれる傾向にある。在宅医療の終末期患者の状態悪化時にどこまで治療を行うか? という課題がある。米国ではdo not hospitalize(以下、DNH)指示があり主に高齢者施設で使われる。DNH指示が不搬送指示に近い内容である。以下のような課題がある。①搬送するかどうかの判断は非常に複雑で予想が難しい、②急変した場合に患者家族は感情的になり考えが変わることがある、③不搬送指示を医療者が入院させない・治療しないことと勘違いする。一方でメリットとしてはDNH指示の話し合いをしていることがきっかけで救急車を呼ぶ前に家族を呼び話し合いをすることができる。Do not attempt resuscitation(以下、DNAR)指示と同様にDNH指示のみではうまくいかず、話し合いのプロセスとしてのadvance care planning(以下、ACP)や医療者のコミュニケーションスキルがセットで必要である。

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