抄録
動きだした頭頸部がん専門医制度における指定研修施設の役割は,頭頸部がん専門医を目指す医師が,学会が定めた研修ガイドラインに則った研修を行うための施設であり,指導医の存在,症例数,設備が必要であるとともに,集学的治療の実践のために内科,放射線科,病理医などとの連携が不可欠である。2011年1月現在,全国で130施設が指定研修施設の認可をうけており,内訳はがん専門病院が17施設,大学病院が75施設,一般病院が38施設である。全国的な分布はほぼ均等といえるが大学病院(本院)で指定研修施設認定を受けていないところが7施設ある。
頭頸部外科医の育成ならびに勧誘という観点から各指定研修施設のもつ役割および責任は大きい。今後,頭頸部がん専門医の育成を全国に広げるための研修体制を検討/構築してゆく必要がある。