頭頸部外科
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原著
副咽頭間隙腫瘍手術症例の検討
鈴木 真輔本田 耕平石川 和夫
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2012 年 21 巻 3 号 p. 229-233

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抄録
副咽頭間隙腫瘍は比較的まれな疾患であるが,その解剖学的複雑さと組織学的多様性から術前の診断や治療の選択に苦慮することがある。今回われわれは当科を受診し手術加療を行った副咽頭間隙腫瘍15例を対象に,その部位から茎突前区と茎突後区に分類し検討を行った。病理組織学的内訳は多形腺腫7例,神経鞘腫3例,基底細胞腺腫2例,骨化性線維粘液性腫瘍1例,腺癌2例であった。手術アプローチは,経頸部法11例,経頸部耳下腺法4例であった。神経鞘腫はいずれも茎突後区であり,術後永続的な神経脱落症状が生じた。茎突後区の腫瘍は神経原性腫瘍の可能性が高く,手術の適応には患者の症状や生活背景を考慮した慎重な対応が必要と考えられた。
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© 2012 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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