頭頸部外科
Online ISSN : 1884-474X
Print ISSN : 1349-581X
ISSN-L : 1349-581X
原著
Provox2®による代用音声をより明瞭にする発声方法の一工夫
石川 幸伸増淵 達夫相川 倫多田 雄一郎三浦 弘規鎌田 信悦
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 21 巻 3 号 p. 259-264

詳細
抄録
Provox2®による代用音声をより明瞭にする発声方法の一工夫について報告する。対象は遊離空腸再建を施行された2例で,異なる3パターンの発声方法で会話能力の評価,空気力学的パラメーター,発声時内視鏡所見について比較検討し,日常生活の使用満足度についての聴取も行った。3パターンの中で今回報告する新発声法で会話能力の評価,声の強さ,呼気流率が向上しており,日常生活上での満足度も高かった。結果,遊離空腸再建例において新発声法は有用な発声方法であると考えられた。
著者関連情報
© 2012 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top