頭頸部外科
Online ISSN : 1884-474X
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原著
下咽頭喉頭全摘頸部食道切除における気管傍郭清の工夫
―頸部気管を栄養する血管系の温存と気管孔の状態について―
三浦 弘規鎌田 信悦多田 雄一郎増淵 達夫中村 成弘伏見 千宙丸屋 信一郎坂下 智博門馬 勉永藤 裕岡本 伊作武石 越郎松木 崇
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2012 年 21 巻 3 号 p. 255-258

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抄録
下咽頭喉頭全摘頸部食道切除(咽喉食摘術)に施行される気管傍の郭清では,気管軟骨壊死をおこさないように,気管の虚血には細心の注意をはらう必要がある。われわれは下甲状腺動脈から,あるいは上甲状腺動脈から甲状腺を介した気管への血流の,左右4系列いずれかを温存することをこころがけている。この手技によって郭清の質を落とすことなく,安全な気管孔の作製をすることが両立しえた。この手技は特殊な技術を必要とせず,気管孔の管理・狭窄予防に有用であり,QOLの向上に寄与すると考えられた。
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© 2012 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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