頭頸部外科
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採用される医学論文の書き方
臨床研究論文執筆の原則
森本 剛
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2016 年 25 巻 3 号 p. 265-267

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抄録
論文の基本構造はまず引用文献(Reference)の「他の誰かがやったことや言ったこと」を背景(Introduction)にして,自分たちで実際に研究を行い,その方法(Methods)と結果(Results)を示す。そして「引用文献」と「方法および結果」の2つをもとに「こう考える」という解釈(Discussion)をするのである。医学論文はサイエンスであり,再現性が不可欠である。Methodsはそれを読めば,同じ研究結果が得られるような記載が必要である。ResultsはMethodsと対になっていなければならない。IntroductionやDiscussionも論文全体を通して伝えたい内容(幹)と少々の修飾因子(枝葉)に絞る必要がある。論文全体を通して何を言いたいのか分からないような論文は編集者や査読者に失望を与える結果となる。
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© 2016 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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