2016 年 26 巻 2 号 p. 159-162
鼻科領域の手術は2000年代以降,経鼻内視鏡手術が一般的となった。経鼻内視鏡下での画像撮影は,鼻腔という半閉鎖空間の中で行われる。そのため,レンズが汚れやすい点,焦点距離がダイナミックに変化するため,フォーカスをこまめに合わせる必要がある点,内視鏡画面の上下軸方向がずれやすい点など,良い投稿画像を鼻内視鏡で撮影する場合に基本的に改善しておく事項がいくつかある。そのほか内視鏡そのものの特徴として,独特の色特性やハレーションへの対応についても解説する。