頭頸部外科
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手技・工夫
レーザーを用いた頭頸部外科手術
竹本 剛折田 浩志岡﨑 吉紘
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2020 年 30 巻 2 号 p. 253-257

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抄録
頭頸部外科領域では1970年代からレーザー手術が導入された。当科では,現在,半導体レーザーを導入し,頭頸部手術に使用している。ハンドピースの径は非常に細く,鼻内や口腔,外耳道などワーキングスペースが狭い場所でも使用できる。また,切開線がシャープで止血効果もあるため,当科では有用なホットメスとして使用している。今回われわれは,当科で施行したレーザー手術の集計を行った。5年間に114例のレーザー手術を施行し,悪性腫瘍は95例であった。切除した組織の病理標本を検討したところ,切除断端の熱変性は少なく,設定した腫瘍から切除線までの距離とほぼ同様であり,腫瘍を切除する際に,有用な器具であると思われた。
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© 2020 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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