頭頸部外科
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鼻副鼻腔悪性黒色腫4症例の検討
目澤 良憲吉野 尚滋賀 秀壮飯沼 壽孝
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1995 年 5 巻 2 号 p. 181-184

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抄録

 悪性黒色腫は予後不良の疾患で,とくに鼻腔などの粘膜原発例は皮膚原発例に比して希で,尚かつ予後は不良である。 今回我々は1986年から1994年の9年間に当科で加療した鼻副鼻腔悪性黒色腫4症例について検討した。 症例の内訳は鼻副鼻腔粘膜原発の4症例で性別は男性3例,女性1例で年齢は18歳から78歳で平均47歳であった。主訴は鼻出血が大部分で症状出現から初診までの期間は2年から1カ月で平均14カ月であった。確定診断は病理組織診断にて行った。最近経験した症例ではMRI検査及び123I-IMPシンチ検査において特徴的所見を得,これらの検査は悪性黒色腫の補助診断法として有用であると思われた。

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© 日本頭頸部外科学会
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