園芸学会雑誌
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甘藍 (品種野崎中生及 Succession) の播種期並に移植囘數と花芽の分化との關係に就て
松原 茂樹飛高 義雄
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1940 年 11 巻 3 号 p. 317-333

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抄録

1. 播種期並に移植囘數を異にして甘藍 (野崎中生, Succession) を栽培し,花芽分化期との關係を調査した。
2. 播種期を異にして甘藍を栽培した場合に, 播種期の後れるに從ひ花芽分化期も後れてゐる。
3. 野崎中生, Succession 共に播種後約110日~130日で花芽分化期に達するがSuccession は稍早く花芽分化してゐる。
4. 野崎中生, Succession 共に移植操作を行ふ事に依て花芽分化期は後れる。
5. 内部花芽迄の葉の枚數は早く蒔かれたもの程多く (多い場合は100枚以上) 播種期の後れるに從ひ少くなる(少い場合は30枚)。
6. 花芽分化後は主枝上の葉數は増加しない。
7. 秋末から冬に播種せるものは, 花芽分化後2ケ月位新器官の發育は認められない。
8. 花芽の分化と結球とは關係がない。

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