園芸学会雑誌
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土壤反應が葡萄樹の同化機能と發育に及ぼす影響
小林 章
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1943 年 14 巻 4 号 p. 281-285

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抄録

1. 品種 Muscat of Alexandria を材料とし, 昭和18年に京大附屬農場 (京都市) に於て, 土壤反應が葡萄樹の同化機能と發育に及ぼす影響を觀察した。
2. その結果, 同化機能は, 石灰加用に因る弱鹽基性土壤 (pH 7.5~8.2) に於て優れ, 硫黄華加用に因る酸性土壤 (pH 3.0~5.4) に於て劣つてゐた。
3. 而して, 此の場合に, 同化最適點は常に pH 7.7~8.1 であつたが, これは pH 價以外の土壤條件に依つて, 或る程度變化する如くである。
4. 地上部並に地下部の發育状態は, 同化機能の消長に密接に關聯して變化した。

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