園芸学会雑誌
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ダリアの促成および抑制栽培に関する研究 (第1報)
抑制栽培における適正日長について
小西 国義稲葉 久仁雄
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1964 年 33 巻 2 号 p. 171-180

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抄録
ダリアの冬切り栽培の方法を見いだすために, まず適正日長および長日処理の補光の限界照度についてしらべた。
露地に生育しているものの側枝をさし芽し, 発根した苗を定植後最下節で摘心して処理を開始した。その結果は次のとおりであつた。
1. 9月中旬以後の自然日長は, ダリアの生長, 開花には短日すぎて不適当であつた。
2. 地上部の生長は12時間以下の日長では抑制され, 13時間以上ではおう盛であつた。
3. 12時間以下の日長ではブラインドが多かつた。13時間日長ではよく開花した。13時間以上では日長が長いほど開花はおくれた。
4. 総小花数, 舌状花数は日長が長くなるにしたがつて増大し, 管状花数は逆に減少した。
5. 適正日長は, 露心しにくい品種のあかねでは13時間, 露心しやすい二人静では14時間であつた。
6. 長日処理の補光の限界照度は20~36ルツクスであつた。
7. 日長と開花との関係からみて, ダリアは相対的短日植物であると考えられる。
8. また, 地上部の生長, 開花のためには, 一定時間以上の日長が必要であり, それ以下では生長も開花も抑制される。その限界日長 (短日限界) は12時間ぐらいと思われる。
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