抄録
Cymbidium goeringii シュンランの shoot (カイネチン添加培地, 8週暗培養) を基本培地+10mg/lカイネチン+10-3M L-アルギニン培地に移し, 8週間暗培養した場合, shoot の生長もよく, 大部分に root が形成される。基本培地+10mg/lカイネチン培地では root の形成は起らない。Shoot を各種の光 (白色光, ビタルックス光, 青色光, 赤色光) の下に移して培養した場合, intensity の高い白色光並びにビタルックス光 (8,200並びに7,300 ergs cm-2sec-1) においてのみ root 形成が見られた。intensity の低い白色光, ビタルックス光, 青色光, 赤色光 (4,400, 4,000, 4,100, 4,200 ergs cm-2 sec-1) では root は形成されなかつた。一方C. insigneの shoot (基本培地, 8週暗培養) を同様に各種の光の下に移して培養した場合, 各区とも4,000 ergs cm-2sec-1以上のものでのみ root 形成が見られた。赤色光の場合は青色光に比し, クロロフイルの形成, root の生長がやや劣つた。不定根形成に対する光の影響は波長よりも intensity に左右されると見られ (不定根形成に要する intensity は種によりやや異なる), 光合成, 窒素同化に主として関係するものと考えられる。