抄録
温度変動処理がナス果実, インゲンマメ (サヤ用種),キュウリ果実及びピーマン果実の低温障害発生に及ぼす影響について調査した.
ナス果実のピッティング発生は, 変動幅が大きくかつ変動周期が長い区ほど少なく, クロロゲン酸含量の増加時期も変動幅が大きい区で遅れた. 基準温度が6°Cの場合, ナス果実の低温障害が明らかに軽減される温度変動条件は, 変動幅±5°C, 変動周期12時間あるいは24時間の組み合わせであった. インゲンマメもナス果実と同様に, 温度変動区でピッティング発生が減少する傾向を示し, 温度変動処理による低温障害軽減効果が認められた.
一方, キュウリ果実及びピーマン果実は, 本実験の範囲内では温度変動処理による低温障害軽減効果は認められなかった. 特にキュウリ果実では, 6°C一定温度区に比べ温度変動区のピッティング発生がむしろ増加する傾向を示したが, これはキュウリ果実の低温感受性がナス果実に比べ大きいことに起因するように思われた.