園芸学会雑誌
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ツバキ (Camellia japonica L.) 種内における遺伝的変異
江口 壽彦大久保 敬藤枝 國光上本 俊平
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1991 年 59 巻 4 号 p. 803-814

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抄録
Camellia japonica L. 種内における亜種•変種の遺伝的相違を計るために分布全域にわたる12地区について8種類の酵素系のアイソザイム分析を行った.
全12地区間における遺伝的同一性の平均は0.77で, 他の他家受粉植物の種内における値に比較すると低かった. これは ssp. rusticana が ssp. japonica とは非常に異なる遺伝的変異を有するためと考えられる. 一方, japonica に属する var. hozanensis と var. japonica の間にはわずかな違いしか認められず, 電気泳動的特徴から var. hozanensis は var. japonica からの派生型に当たると推察された. 他のツバキ属植物との比較から次の二つの可能性が示唆された. 1). ssp. rusticana はvar. hozanensis および var. japonica より非常に早い時期に生じた. 2). var. hozanensis および var. japonicaはカメリア節と他節との浸透交雑によって生じた.
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