園芸学会雑誌
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ジニアの小花形成に及ぼすわい化剤ウニコナゾール処理の影響
金 弘烈渡部 弘鈴木 芳夫
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1992 年 61 巻 3 号 p. 603-608

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抄録

本研究はわい化剤ウニコナゾールの処理によるジニア(高性品種,Red Sun)の舌状花の減少と筒状花の増加が他のわい性品種(Peter Pan Scarlet, PeterPan Golden, Dreaml and Scarlet, Dreamland Yel-low)や他のわい化処理(アンシミドール,CCC,SADH)で生ずるかを調べる目的で行った。
1.ウニコナゾール処理によるわい化効果は高性品種RedSunより他のわい性品種で強く現れた。
2.どの品種においてもウニコナゾール処理により播種から開花までの日数は無処理に比べ3~4日遅延され,花の生体重は半分以下になった。
3.ウニコナゾール処理による舌状花および筒状花はどの品種でもそれぞれ減少,増加したが,特に'RedSun'で顕著に現われた。
4.わい化効果はウニコナゾールが他のわい化剤(アンシミドール,CCC,SADH)より強く現われた。
5.播種から開花までの日数はS-07で1.4日,CCCで2.5日,SADHで3.6日遅くなった。花の生体重はウニコナゾール,CCC,SADH処理により無処理の半分以下になった。
6.アンシミドールを除くどのわい化剤処理でも,程度の差はあるが舌状花の減少と筒状花の増加により花の形態が半八重もしくは一重になった。

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