園芸学会雑誌
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ニホンナシ'豊水'のみつ症の発生と膜の透過性との関係
猪俣 雄司, 村瀬 昭治, 長柄 稔, 篠川 〓雄, 鈴木 邦彦
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1993 年 62 巻 2 号 p. 267-275

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抄録
ニホンナシの'豊水'において, 温度条件の違いによるみつ症の発生と膜の透過性との関係について検討するとともに, みつ症が発生した果実とみつ症が発生していない果実の膜の透過性についても比較検討した.
1.ニホンナシの果肉組織からのK+の膜透過性の測定法における振とう条件は, グリセリン濃度は0.3Mまたは0.5M, 振とう液温度は25°C以下が好ましく, Ca2+濃度については影響は認められなかった.
2.みつ症果のみつ症組織はみつ症未発生果の健全組織よりもK+の溶出速度が速かった.
3.地色の着色が2または4の段階の果実の場合,7月に昼温23°C一夜温15°Cの温度に遭遇した果実は, 7月に昼温33°C一夜温25°Cに遭遇した果実または対照区の果実と比較して, K+の溶出速度が速かった. また, 溶出速度が速まる時期は, 7月に低温に遭遇した果実の方が, しなかった場合に比べて, かなり早い時期から溶出速度が早まった.
4.夏の気温が低く推移した冷夏の年には, 膜の透過性は, かなり早い時期から高くなった.
5.エテホン及びジベレリンを処理した果実は対照区の果実と比較して, K+の溶出速度の上昇する時期が早くなった.
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