1999 年 68 巻 1 号 p. 192-194
四季成り性イチゴの'サマーベリー'を供試して, 16週間にわたる温度と日長が花房の発生に及ぼす影響を調べた.その結果, 昼温/夜温が20/15℃と25/20℃の場合, 8時間日長でも24時間日長でも処理期間を通して開花花房が認められた.30/25℃の場合, 8時間日長では開花花房が全く認められなくなった.一方, 24時間日長では葉無着生腋花房の発達が著しく促進された.以上の結果, 'サマーベリー'は20/15℃から25/20℃の温度域では花房の発生について量的長日植物の反応を示し, 30/25℃では質的長日植物の反応を示すものと考えられた.