園芸学会雑誌
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アイソザイムおよび RAPD マーカーによるニホンナシ'鞍月'の親子判定
伴野 潔劉 一飛石川 博信中野 真一野畑 重典
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2000 年 69 巻 2 号 p. 208-213

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抄録
'新水', '幸水', '豊水', '長十郎'のナシ栽培品種混植園において発見された偶発実生の中から選抜・育成されたニホンナシ品種'鞍月'の両親を判定するために, これらの品種のS遺伝子型, アイソザイム表現型およびRAPDマーカー表現型をそれぞれ比較検討した.'鞍月'の交雑和合性は, '豊水'とのみ不和合であり, S-RNase遺伝子のPCR-RFLPパターンも'豊水'と全く同じことから, そのS遺伝子型は'豊水'と同じS3S5と考えられた.また, アイソザイム5酵素7遺伝子座について調査したところ, PGM-3の遺伝子座では'豊水'のみが有するb対立遺伝子, POD-1の遺伝子座では'新水'と'長十郎'のみが有するa対立遺伝子をそれぞれ'鞍月'が有していた.さらに, '鞍月'と両親候補の品種のみに共通する特異的なRAPDマーカーについて調査したところ, '新水'と'豊水'のみに'鞍月'と共通するRAPDマーカーが検出された.これらの結果から, ニホンナシ'鞍月'は, '新水'×'豊水'の交雑の結果生じた実生であることが示唆された.
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