園芸学会雑誌
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カンキツの幼葉を用いた染色体標本作製技術
北島 宣別府 まゆみ日高 佳子堀田 智子長谷川 耕二郎
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2001 年 70 巻 2 号 p. 191-194

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抄録
カンキツの幼葉を用い, 染色体の識別に有効な染色体標本作製法を検討した.染色体標本作製法は, 3∿5mmの幼葉を用い, 組織を酵素解離した後に細胞を懸濁して低張処理を行い, 懸濁細胞を30cm程度の高さからスライドグラスに滴下する方法で行い, ギムザ染色した.'土佐文旦'幼葉を用いて酵素処理条件を検討した結果, 0.3%セルラーゼ+0.2%ペクトリアーゼの37℃, 120分または180分間処理において, 広がりが良好な染色体像が安定して得られ, 染色体の形態的な特徴が観察された.
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