抄録
暗黒処理によるファレノプシスの抑制栽培について検討した.1998年10月23日まで最低温度25℃に設定したガラス室で管理した3年生ファレノプシス'ユキマイNo.24'を供試した.処理区は10℃と20℃暗黒の2区とし, 処理期間は20, 40, 60および80日間とした.20℃暗黒区はすべての処理区で全個体生存した.10℃暗黒区は20日間処理区で9個体中6個体が枯死し, 40日間以上の処理区は全ての個体が枯死した.平均開花日について, 対照区は1999年2月16日であった.20℃暗黒区において, 20, 40, 60および80日処理区では, それぞれ3月15日, 4月3日, 4月28日および5月15日であった.花茎長と第1小花の縦径および横径について, 処理期間による影響はみられなかった.小花数は20℃暗黒, 80日処理区でやや減少する傾向がみられた.以上の結果, 暗黒処理によるファレノプシスの抑制栽培が可能であることが示された.