園芸学会雑誌
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トマト'ハウス桃太郎'果実成熟別の香気のポーラパック Q カラム抽出による分析
早田 保義, / 河塚 寛, 坂本 宏司, 筬島 豊, Yutaka Ozajima
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2002 年 71 巻 4 号 p. 473-479

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抄録
トマト'ハウス桃太郎'果実の熟期別香気をポーラパックQカラム法によって抽出し, 分析した.ポーラパックQカラム法が幅広い沸点域のトマト揮発性成分を効率的に回収し, しかもその抽出液は天然のトマト香気を有することが判明した.ポーラパックQカラム法によるトマトの主要揮発性成分の平均回収変動率は18.45%であった.'ハウス桃太郎'の緑熟期の果実からは181の揮発成分が, 白熟期では221成分, 半熟期では240成分, 完熟期では367の成分が得られた.また, 熟期別果実の揮発性成分量を内部標準シクロヘキサノールのGC面積値の相対値として算出したが, 緑熟期では473.1%, 白熟期では792.6%, 半熟期では947.3%, 完熟期では4164.6%となった.検出された揮発性成分のうち50成分が香気を有し, アロマグラムを作成した.その内10成分がトマトの新鮮な香気形成に強く貢献していることが, それらのFDファクターから明らかとなった.特にシス-3-ヘキサナールは極めて重要な香気成分であり, 最も高濃度で検出された.成熟に伴って, ヘキサナール, シス-3-ヘキサナール, トランス-3-ヘキサナール, トランス-2-ヘキサナール, 6-メチル-5-ヘプテン-2-オン, およびβ-イオノンが著しく増加し, これらの香気成分がハウス桃太郎品種の完熟期の香気形成に深く関与していることが判明した.
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