園芸学会雑誌
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レタス根腐病抵抗性品種育成のための抵抗性検定と育種素材
土屋 宣明藤永 真史小木曽 秀紀臼井 冨太塚田 元尚
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2004 年 73 巻 2 号 p. 105-113

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抄録
レタス根腐病に対する抵抗性品種を育成するために必要な抵抗性検定方法を間発し,その検定方法を用いて日本国内外から収集したレタス遺伝資源の抵抗性程度を調べ,レタス根腐病抵抗性品種育成のための育種素材を選抜した.ぶすまとバーミキュライトを1:1.5(v/v)に混合した培地に病原菌が108個・mrl以上になるまで培養し,市販園芸培土で1/10~1/40(w/w)に希釈した病土をプラグトレイに詰めた.これにレタス種子を播種し,自然日長下の温室内で室温15~35℃(平均気温25℃)の範囲で30~40日間育苗するとレタス根腐病抵抗性を検定することが可能であった.この病土播種による抵抗性検定方法は育種素材の評価及び選抜に有効であることを明らかにした.この方法を用い,クリスプヘッドタイプのレタスを中心にわが国から収集された品種・系統78点. 1999年から2000年にかけて国外から導入した77点について抵抗性検定を行った.わが国,国外とも品種・系続開でその発病程度に大きな豊か認められた.わが国の品種・系統では,菌株SBト1(レース1)に対し発病程度が比較的軽度な品種がバンガード系品種群中に多く,エンパイヤ系品種群は重度な発病程度を示す傾向が見られた.菌株F9501(レース2)に対しては,発病程度が高い品種がバンガード系品種群に多く存在した.菌株SBト1に対しては'Vレタス'が,菌株F95肌に対してぱ菊川102号'と'ブリザード'が強度抵抗性を示した.まだVレタス'は,菌株F9501に対する抵抗性が認められなかった.同じぐ菊川↓02号'どブリザード'は,菌株SBト1に対して抵抗性が認められなかった.国外から収集した育種素材は,わが国収集分に比べ多くの抵抗性育種素材が認められた.その中で'Batavia Tezier'と'Batavia Blonde de Paris'が,SB卜I(レース1)およびF9501(レース2)の両菌株に対し複合抵抗性を示した.
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